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8月19日
情報誌『YIWU WALK』PDF版をUPしました。義烏市内地図や福田市場案内図を紹介しています。

6月11日
コラム『中国人とのおつきあい①挨拶・コミュニケーション』UPしました。

5月30日
浙江省視察買付サイトオープンしました。

5月10日 
義烏歴史探検記サイトオープンしました。

中国人とのおつきあい① 挨拶・コミュニケーション

あいさつ
「ニーハオ」 朝昼晩いつでも使える便利な挨拶です。
「ニンハオ」 さらに丁寧な挨拶です。初対面や目上の人への挨拶はこちらを使うといいでしょう。
日本では挨拶の際お辞儀をしますが、中国では握手が一般的です。相手が女性の場合は、女性から手を差し出しかけたら、それに合わせて握手に応える配慮が必要です。


相手の呼び方
男性  
「先生(センション)」 職業や年齢問わず用いられる、英語の「ミスター」と同義です。
「師傅(シーフ)」 手に職を持つ相手への呼称です。
女性  
「小姐(シャオジエ)」 未婚女性への呼称。
「女士(ニイシイ)」 既婚女性への呼称。
「師傅(シーフ)」 立場ある女性への呼称。
「師傅(シーフ)」はもともと「親方」「師匠」という意味で、やや相手を立てる呼び方です。外国人が使うのには便利な呼称です。
「小姐」は若い女性をさす言葉でしたが、最近では水商売の女性を表す言い方としても広まっていることから、使用する際は注意が必要です。

小(シャオ)+姓 年下の人や部下に対して姓の前に「小(シャオ)」を付けて呼びます。
老(ラオ)+姓 年上の人に対して姓の前に「老」をつけて呼びます。
「老師(ラオシイ)」 学術者や芸術家など専門分野の熟練者への呼称です。
その他「王局長」「王学長」など、姓に肩書きを付けて呼ぶのが一般的です。


お礼
中国でのお礼は“その場で述べる”のが原則です。日本のように何かにつけてお礼を言ったり、過去お世話になったことへのお礼を繰り返す習慣はありません。
より親しい間柄でお礼を繰り返すことは「水くさい」「自分とは仲良くなりたくないのか」と捉えられます。日本と違い、「ありがとう」という感謝の表現を心の隔たりとみなすのが中国の習慣です。


お詫び
「ごめんなさい」「すみません」という言葉に対し、日本と中国では大きな価値観の隔たりがあります。
日本では物事をスムーズに進めるために謝罪をするのが習慣ですが、中国ではその逆で、日本人からすれば“中国人は簡単には謝らない”と感じます。
軽々しく謝ることは責任問題に発展していく可能性もあり、また“自分のメンツが潰れる”ことだと考えます。謝ることによる利益よりも、相手につけ込まれてしまうリスクを見積もるのです。
「対不起(トイプチィ)」 罪を認め心から謝る時に使われる言葉。
「不好意思(ブーハオイース)」 日本人がよく使う「すみません」「恐れ入ります」にあたる言葉。自分に非があるというより、相手に配慮する言葉なので、こちらを使うと良いでしょう。


言い訳上手・褒め上手な中国人
お詫びの習慣と密接に関係する、“言い訳上手な中国人”です。自分の責任を認めて謝罪をするのではなく、まず言い訳や責任転嫁をする中国人の話をよく聞きます。そんな時は頭ごなしに叱らず、まずは相手の言い分を聞いて、論理的に説得にかかりましょう。
また、中国人は相手を褒めるのが上手です。日本人にとって感謝と謝罪が関係良好のための手段なら、中国人にとっては褒めることが大事なコミュニケーションツールになります。ただし、女性を「きれいだ」「スタイルがいい」などと褒めるのは、相手に気があると捉えられるので要注意です。外見ではなく性格や能力を褒めるようにしましょう。


中国人のメンツ
「中国人はメンツを大事にする」とよく言われます。
メンツとは目に見える形で示すことであり、逆に言えば、見た目さえよければいいという習慣があります。
たとえば中国では“割り勘”はせず、仕切り役リーダーや会社が支払います。その際「ありがとうございます」「ごちそうさまでした」という言葉ではなく、次は自分が奢ることで感謝を示します。
料理は品数多く豪勢なもの、贈り物は多少かさばっても大きく見栄えの良いものを選ぶ。それらを褒め、話題にすることが相手のメンツを立てる。人に頼み事をする時は、相手からも必ず何かを頼まれる。メンツの借りはメンツで返すことが中国の文化です。


次回『中国人とのおつきあい②』では、食事や宴会でのマナーをご紹介します。