更新履歴

8月19日
情報誌『YIWU WALK』PDF版をUPしました。義烏市内地図や福田市場案内図を紹介しています。

6月19日
『浙江省の概要』UPしました。

6月11日
コラム『中国人とのおつきあい①挨拶・コミュニケーション』UPしました。

5月30日
浙江省歴史探検記サイトオープンしました。

5月10日 
義烏歴史博物館サイトオープンしました。

浙江省の概要

浙江省は中国沿海部の東南、揚子デルタの南側に位置し、東は太平洋に面し、北は中国最大の都市である上海に隣接しています。省内内長大の河川で、ある銭措江は、「折れ」曲がった河の流れの形から、その名を「浙江」と言い、「浙」と略称されています。杭州市、寧波市の2つの副省クラスの都市(政令指定者11市に当たる)があるほか、温州、湖州、嘉興、紹興、 金華、衢州、舟山、台州、麗水の 9 つの市があり、 また、各市の下に36の県、22の県級市及び32の市管轄下の区があります。なお、2011年末までに、全省の常住人口は51633万人です。

浙江省の陸地面積は10.18万㎢で、全国の図上面積の1.06%にあたります。浙江省は中国で面積の最も小さな省の一つです。山地と丘陵地は全体の70.4%を、平野と盆地は23.2%を、河川と湖は6.4%を占め、耕地面績はわずか208万ヘクタールにすぎず、古来より「七山一水両分田」 (7割の山、1割の水、2割の耕地)と言われています。淑江省の海域面積は26万㎢で、面積が 500㎡を越えた島の数は 3061個あり、全国で島の数が最も多い省です。浙江省は亜熱帯に位躍し、季節風気候に府し、四季がはっきりしていて、日照が豊富で、降雨量が多く、中国の自然条件の最も優れている地域の一つとなっています。

浙江省は、海富山に恵まれて、特産物が豊富です。海岸線の総延長は6486.24kmで、中国総海岸線の20.3%を占め、その長さは企国の一位にランクされ、内、大陸部分のみの海岸線の長さは2200kmで、全国の五位にランクされています。その中、1万トン級以上の船舶が着岸するパースを建設できる深水海岸線の長さは290.4kmで、その長さは中国全体の1/3以上を占めています。内、10万トン級以上の船舶が着作でさる深水海岸線の長さは、105. 8kmです。また、浙江省には中国海洋漁業資源の埋蔵量が最も豊富で、漁業の水揚げ量が最も高い中国長大の海洋漁業基地でめる舟山列島があります。東海大陸棚盆地には、石油及び天然ガスが確認され、今後の発展が期待されています。

浙江省の歴史

浙江省は歴史が古く、中国古代文明発祥の地の一つです。最新の考古学研究では、今から45.5万年前には現在の浙江省北部の山地ですでに原始人が活動していたことが明らかになりました。また、「建徳人」の化石が出土したことによって、10万年前の旧石器時代中後期に、杭州市建徳に多くの「建徳人」が生活していたことが分かりました。新石器時代の遺跡は現在1000箇所あまりが見つかり、中でももっとも有名なのは、1万年前の上山文化、7000〜8000年前の跨湖橋文化、6000〜7000年前の河姆渡文化、6000年四年前の馬家浜文化、4200〜5300年前の良渚文化等が挙げられています。

浙江省は古くから諸外国との交流の歴史があります。1200余年前の唐の再隆起には、浙江のシルク、陶磁器、茶葉等の特産物が、海と陸のシルクロードから、アジアやヨーロッパ各地へ輸出しました。13世紀のイタリアの著名な旅行家マルコ・ポーロは、浙江を訪れ、「杭州は世界で最も美しい都市の一つ」と称えています。

浙江省は美しい自然と風景に恵まれ、数多くの素晴らしい景色と人文景観を誇っています。古来より「魚と米の郷、シルクとお茶の府、文化と芸術の国、景勝の地」と呼ばれています。浙江省には、西湖、千島湖、普陀山、雁蕩山、莫干山、天台山、楠渓江、双龍洞、仙都、富春江、神仙居、諸葛八卦村等の国家九十点風景名勝区があります。また、省都杭州は中国七大古都の一つで、中国有数の観光都市に数えられています。2011年の中国国内からの観光客数は延べ3.4億人で、観光総収入は4080.3億人民元でした。一方で、海外からの観光客は延べ773.7万人で、国際観光収入は45.1億米ドルでした。

浙江省の資源・工業

浙江省の鉱物資源は非金属が主となっています。すでに確認された鉱物の埋蔵量は、石炭、ミョウバン石、パイロフィライトが全国1位、ホタル石が全国2位、ケイソウ土が全国3位を占めています。 一方、非鉄金属、鉄・マンガン・クロム、石炭等はあまり多くありません。非金属は比較的早い時期から採掘が始まり、今後も発掘の見通しが大きいです。中でもホタル石の生産量は全国1位で、総生産量及び輸出量は中国全体の1/3を占めています。

浙江省は樹木の種類が豊富で「中国東東南部の植物の宝庫」と呼ばれています。浙江省の蘇林被覆率(森林に覆われている土地の面積の割合)は、中国各省区の中でも上位に位置しており、とりわけ、お茶、桑、油茶畑、果樹園を中心とする経済林や、竹林資源に恵まれています。経済林の内、お茶、桑、柑橘類が国内外で名を馳せているほか、クルミ、カヤ等の生産量がいずれも中国全体の70%以上を占めています。また、鳥伯 (中国亘特有の経済植物。塗料、ローソク、石鹸の原料)や厚朴 (漢方薬。ホオノキ) 、サンシュユ(漢方薬)等は、国家の重点生産区となっています。竹林については、固有数の面積を誇り、商業用モウソウチクの買付量は全国一位です。

浙江省の農林特産物も豊富です。モワソウテクや、お茶、生糸、柑橘類、クルミ等が国内外で有名です。また、浙江省は伝統工芸品等においても、シルク製品や、紹興酒、杭州の錦織物、青田の石彫り、青磁、東陽の木彫り、竹細工、龍泉の剣、湖州の湖筆等、精巧な技術を誇り、国内外で他界評価を得ています。

浙江省の経済

浙江省は、社会主義市場経済の発展の過程において、その時代の特色にふさわしく、中国や浙江省独自の特徴を有した発展の道を歩んできました。「資源小省(資源に恵まれていない省)」から「経済大省(経済実力の強い省)」へ、「計画経済」から「市場経済」へ、「農業社会」から「工業社会」へ、「閉鎖型経済」から「開放型経済」へ、「基本的な移植の充足」から「小康(やや豊かな生活)」へ、という五つの大きな歴史的な飛躍を実現しました。また、主要な各経済指数について、浙江省は中国のトップ地位を達しています。2011年の浙江省のGDPは、前年比9%増の32,000億人民元で、1人当たりのGDPは9,083米ドルでした。都市住民の1人あたり可処分所得は30,971人民元で、農村住民の1人当たり純収入は13,071人民元で、物価の要因を差し引いて、前年比の増加率はそれぞれ7.5%と9.5%でした。財政総収入は5,925億人民元で、社会消費品小売り総額は11,931億人民元でした。

浙江省の産業構造は軽工業を主としていて、地域の特色ある経済が活発で、紡績、機械、電子、食品、皮革、紡織、工芸品、服装等の業種は、国内、さらには海外の市場において、高い競争力を有しています。また、中国大陸で民営経済が最も発達している省で、民営経済は省経済総額の70%以上を占めています。

浙江省は豊富な海洋資源に恵まれ、中国初めての海洋経済発展モデル区と設定されています。計画中の建設できる万トン級の深水海岸線の数、島の数、近海漁業の水揚げ量、開発できる海洋エネルギー、及び開墾できる浜辺の面積、臨海観光地の数等、いずれも全国トップとなっています。浙江省は海洋経済や資源の多い省として、港の物流や、船舶工業、海水利用等の分野では、海洋経済の強い省を建設する経済要素を融資、発展の将来性は素晴らしいです。

浙江省は「市場大省(マーケットの発達した省)」と呼ばれています。義烏の中国小商品城、紹興の中国軽紡城は、全国で最も経済規模の大きい専門市場です。また、浙江省出身の人々は国内外で「浙江商城」、「温州街」とその他の名前で、多くの市場を設立しています。

省都杭州を中心に、自動車道は11.18万km(村道を含む)で、内、高速道路は3,500kmで、省内全ての都市まで4時間で到着できる道路網が整備されています。寧波−舟山港、並びに温州、台州、嘉興の4大港を主とする港湾ゾーンがあり、浙江省全体の港湾における貨物の取扱量は12.2億トンで、コンテナ取扱量は1587.5万TEUです。空港は杭州、寧波、温州、舟山等、7つの空港があります。

浙江省の社会文化

改革開放以来、浙江省の社会生活に関わる様々な事業は、あらゆる面で良好な発展を遂げてきました。省財政増加額の三分の二は、人民生活に使われています。現在のところ、浙江省は、社会発展水準総合評価指数、地域想像革新能力、科学技術の総合実力等、いずれも全国上位にランクされています。
浙江省は、全国各省(直轄市、自治区)の中で、就学前の3年間の幼児教育から高等学校までの15年教育の普及を基本的に実現した初めての省です。なお、大学進学率は47%に達しています。大学は82校(計画中の2校含む)で、大学在学生は95万人余りです。また、携帯電話利用者数は延べ5756万人で、インターネットのブロードバンド利用者は4944万人です。

浙江省は、文化、医療、スポーツ、環境保護等の分野の整備に絶えず力を入れています。浙江省内には各クラス、各レベルの博物館が240余りあります。また、医療機関が30515ヶ所(村レベルの医務室13581ヶ所を含む)で、内、病院・診療所が1934ヶ所で、ベッド数は17.69万個です。公衆衛生体制のよりいっそうの健全化が進められています。

社会保障システムは徐々に整備されつつあり、1822万人が企業養老保険に入り、981万人が失業保険に、1514万人が医療保険に加入しています。失業者の基本的な生活費と、離退職者の退職年金の給付率は100%に達しています。退職年金の水準と労働者の医療保険加入率は中国各省の中でも上位に達しており、国内でも比較的早い時期から都市と農村の一体化した最低生活保護制度を実施している省となっています。

改革開放以来、浙江省と交流や協力を進めている国や国際組織は年々増加しています。2011年までに、浙江省は日本、アメリカ、ドイツ、フランス、イギリス、ブラジル、南アフリカ等の54カ国と288組の友好交流関係を結んでいます。そのうち、省級の友好都市は59組です。また、浙江省人民対外友好協会は、世界30の国と地域の100余りの友好組織との間で交流活動を展開し、全世界を網羅した国際交流ネットワークを構築しています。浙江省で働く各国の経済、文化教育の専門家及び留学生の数は年々増加しています。これらの対外交流活動を通じて浙江省の国際化及び近代化のテンポが加速され、各国人民との間の友情と協力関係がますます深まってきています。

特色街 杭州市(清河坊)

南宋から清の時代に最も賑やかだったという「清河坊」が忠実に再現された街。「古いものを活かした開発(特色街)を」ということで、古い町並みを活かした「新景勝区」の街として2000年に開発されました。それが功を奏し今も繁華街として活気づいています。建物の多くが民代末期から清代初期のものという、朝から人の絶えない街です。全長260mの道の両側に100軒以上の店が並び、お茶処らしくお茶屋も多く、お茶用のポットだけを売る店もあります。杭州市では運河総合工事の一環として、この夏衍旧家周辺を「夏衍映画文化特色街」として再開発することになり、新たに夏衍影城と夏衍博物館を建設します。

桐郷市烏鎮西柵風景区

浙江省桐郷市烏鎮西柵風景区では夜景ツアーを開始して以来、国内外から多くの観光客が訪れて歴史ある町の夜景を楽しんでいます。
2009年第1四半期に烏鎮ではのべ53万3200人の観光客を受け入れ、そのうち国外からの観光客はのべ5万6900人に達しています。